無脊椎動物

カブトエビってどんな生物?どこに住んでるの?飼育は簡単なのか?餌は?寿命は?様々な疑問にお答えします。

カブトエビ日記シーズン6カブトエビ飼育35日目いかつい顔のカブトエビ

カブトエビとは

どんな生物?

カブトエビ日記シーズン6カブトエビ飼育38日目寿命残り2日のカブトエビ

カブトエビとは、淡水に住んでいる甲殻類です。名前にエビとありますが、エビの仲間ではありません。

 

カブトエビが住んでいる水田にはオタマジャクシも近くにいて、カブトエビはオタマジャクシとよく間違えられます。

 

そのためか、英語でカブトエビは「Tadpole Shrimp(オタマジャクシエビ)」と呼ばれているそう。

 

雑食性で、土中のプランクトンや苔(コケ)、オタマジャクシの死骸や「カブトエビ」までも食べてしまいます。見境が無いですね。

 

生まれたばかりの数日間は、水中の小さいプランクトンを食べて成長していきます。小刻みに水中をピョコピョコ泳ぐので、愛嬌がありますよ。

 

約2億年以上前から地球上で生活しており、「耐久卵」という独自の生存方法と繁殖力で、過酷な環境下を今まで生き残ってきました。

 

姿形は名前のとおり兜のような背甲があり、その背甲にエビのような尻尾がついているのをイメージすると良いでしょう。

いつ生まれるの?

カブトエビ飼育日記第二期7ー8日10匹目誕生

生まれるのは、6〜7月の比較的で”暖かい〜熱い”の時期。

 

孵化に最も適した水温は20℃前後で、20℃から遠ざかる水温になるほど、孵化の確立が下がるようです。

 

生存に適した水温は20〜26℃で、水温が低すぎたり高すぎたりしてもすぐに死んでしまう繊細な生き物。

 

水温が20〜26℃になるのは、人にとっても過ごしやすい春〜初夏の間だけです。

 

環境的に1、2ヶ月ほどしか生存できない運命にあるカブトエビが、今までどのようにして生き残って来たのでしょうか。

 

それには、カブトエビの「ある特性」がカギでした。

カブトエビが生き残った理由

カブトエビ飼育日記第二期7ー8日粉状のエサに食いつくカブトエビ

カブトエビが1、2ヶ月という短い命の中で生き残ってきた理由。

 

その秘密は、誕生から産卵までのサイクルが非常に早い事にあります。

 

カブトエビは、6〜7月に水田(田んぼ)に水が注水され、20〜26℃の適切な水温に達すると1〜5日間で孵化。

 

その後、1日単位で体が大きくなって1ヶ月ほどで生体に成長し、卵をたくさん生んでその命を終えます。

 

産み落とした卵は「耐久卵」と呼ばれ、過酷な環境下(寒さや衝撃など)にも長い年月を耐える事ができます。

カブトエビが生き残った理由2

カブトエビ飼育日記第二期5ー6日カブトエビ生後1日目

カブトエビが今まで生き残った理由はもう1つあり、それは「孵化率の低さ」にあります。

 

カブトエビが孵化する条件は以下です。

  • 水温が20〜26℃(この範囲が現実的)
  • 水中に豊富な栄養素
  • 十分な光(電球でも可)

 

この3つの条件が満たされて「10〜20%」の確立で孵化します。

 

おそらく、カブトエビという種の生存を高めるためでしょう。

 

条件が揃ったと同時に全てのカブトエビの卵が孵化してしまうと、その孵化した場所が何らかの理由で干ばつした(水が無くなる)場合に、せっかく孵化したカブトエビが全滅してしまうからです。

 

その点、孵化率を10〜20%に抑えてある程度の孵化にすると、万が一、その場所がカブトエビにとって生きられない環境になっても「耐久卵」の状態だとが耐える事ができる。

 

生き残った耐久卵は、次回以降の孵化にベストな環境が整うまで忍耐強く待つのです。

カブトガニとは違うの?

「カブトガニ」と間違えられやすいですが、似ているのは名前だけで、見た目や大きさ、住んでいる環境などは違います。

カブトガニ

photo by James St. John

これがカブトガニ

カブトエビ日記シーズン6カブトエビ飼育34日目食欲は問題ない1

これがカブトエビ

カブトガニとカブトエビを見比べてみると、共通点は兜がある点のみです。

その他のカブトガニとカブトエビの違いについて見ていきましょう。

 

【カブトガニの特徴】

  • 体長は50〜85cm
  • 尻尾が剣のように鋭い
  • 絶滅危惧種
  • 海水に住む

 

【カブトエビの特徴】

  • 体長は2〜10cm
  • 尻尾はエビのような形
  • 世界各国にたくさん生息している
  • 水たまりや水田などの淡水に住む

 

カブトエビとカブトガニは、名前が似ているだけで全く違う生物だというのが分かりましたね。

 

カブトガニは大きく、カブトエビは小さい。このことだけ覚えて頂ければ問題ないと思います。

カブトエビって飼育できるの?

カブトエビ日記シーズン6カブトエビ飼育35日目地球外生命体のようなカブトエビ1

カブトエビは、比較的簡単に飼育する事が可能です。飼育キットも販売しているので、気軽に始められます。

気軽なのは、飼育を始める時だけでした。

 

カブトエビを立派に育て上げるの、めちゃめちゃ難しいです。

 

実際に飼育してみましたが、まぁ〜育たない。

 

まず、なかなか孵化しません。

 

説明書には「1度に2〜4匹孵化します」と書いてます。

 

しかし、実際は1匹生まれた!やった!というレベル。

 

2匹生まれたらラッキー!くらいに考えましょう。

 

ただ、本当の試練はその後。

 

ほとんどの場合、1週間以内に全滅します。

 

説明書の方法を忠実に守っても、死ぬ時は死んでしまう。

 

なので、今は説明書通りに飼育していません。

 

カブトエビ飼育を成功させたいのであれば、鋼の心を準備しましょう。

 

でなければ、カブトエビにトラウマを覚えてしまいます。

 

↓飼育キットはネットでも販売されていますが、

↓初心者の方は、こちらの「青色」方がいいかもしれません。

こちらの青い方をオススメする理由として、卵を「再注文」(¥500)すると、卵とカブトエビに必要な栄養素が2セット付いてくるからです。
※残念ながら、2セットついてくるかどうかはランダムのようです。卵がほぼ入っていない事もあるので、完全な運。
※オレンジ色の方は卵がしっかり入っていたので、そちらの方(上のほう)を購入するのががいいでしょう。
※上記の「卵が入ってない」のは卵を再注文した際の事です。
※小さなルーペも、青い方には付いてきます。
※上のオレンジ色の方は1セットしか付いてません。
(2019年1月8日現在の情報です)

上記の「青い箱の販売元から卵再注文をオススメしない」について詳しい内容を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

↑今にして思えば、そんなに文句を言う事では無かった…反省。

 

ヒーターとサーモスタットを使わないで飼育する場合、季節は5月後半〜7月前半が良いでしょう。

 

なぜなら、水温が低すぎて孵化しないからです。(ヒーターを導入しない場合)

 

逆に水温が高すぎても孵化しません。(ヒーターだけ使用してサーモスタットを導入しない場合になりがち)

 

また、ヒーターだけを導入しても、水温の振り幅(上がったり下がったり)が大きくなります。

 

不安定な環境はカブトエビの孵化率を大きく下げるので、難易度が格段に上がる、と言いますか無理です。

 

冬にパネルヒーターとサーモスタット無しでカブトエビの飼育をオススメしない理由】

  • 水温を22〜26℃に維持できない
  • 付属の水槽だとオートヒーターが入らない
  • カブトエビの栄養は付属水槽に合わせた量しかない
  • 水温が不安定でカブトエビが孵化しない

 

オートヒーターとは、自動温度調節機能があるヒーターの事です。

 

オートヒーターはヒーター単体で動作するので便利ですが、水温の細かな調整ができません。

 

経験上、カブトエビは水温20℃が1番孵化します。

 

しかし、水温20℃はカブトエビが生活するには低いので、ほぼ衰弱死するのです。

 

  • 孵化するまでは水温20℃
  • 孵化してからは水温24℃

 

といった柔軟な対応をするには、ヒーターに「サーモスタット」をプラスするのが必須。

 

サーモスタットは、ヒーターに細かな温度調節機能を追加してくれるからです。

 

繰り返しますが、冬にカブトエビを飼育するのであれば、ヒーターとサーモスタットを導入しましょう。

 

どちらも買いたくない!のであれば、暖かくなってくるのを待ってカブトエビを飼育し始めた方が良いと思います。

 

このブログでも、カブトエビ飼育日記を書いているので、ぜひご覧下さい。(冬に開始して孵化しないので絶望している)※無事に孵化しました!ヒーターとサーモのおかげ!

 

サーモスタットを使ってみた感想記事はこちら。

「冬にカブトエビを飼育するにはヒーター+サーモスタットが必須。ジェックスサーモスタット NX003N 【観賞魚用ヒーターの温度管理用品】を実際に使ってみました。」

カブトエビの飼育方法

水槽を用意する

水槽フタ外し

この画像の水槽が、飼育キットに付属している水槽。

 

この付属水槽の1/3ほど水を入れるのがカブトエビの孵化を成功させるコツだそうです。

 

なぜなら、水槽と一緒に付属しているカブトエビの栄養の量が「付属水槽の1/3の水量に合わせた量」しか入っていないと説明書には書いてあります。

 

なので、付属水槽の1/3ほど水道水を入れるというルールを守らないと、カブトエビの孵化率が下がるとの事。

 

ただ、水槽全体の1/2まで水を入れても問題なく孵化するので、メジャーできっちり測って水を入れる必要はないです。

 

水の量が孵化した後の成長に、どう影響するかは分かりませんが・・・。
※水槽全体の1/3、1/2、どちらの場合でも孵化後4日で全滅。

使用する水は水道水かつ3日おいた水

カブトエビ日記シーズン2飼育編11日目くみおいていた水

カブトエビは消毒剤であるカルキに弱く、カルキの中和剤にも弱い生き物です。

 

カルキは水道水に含まれ、夏になると、その量が多くなるそう。

 

そのような場合を考慮し、1日では無く3日くみ置きましょう。

 

3日あればカルキは完全に、水道水から抜けます。
※なんだか、カルキ臭いなと感じた場合は、更に時間を置いて下さい。

 

また、水道水を入れた容器を密封してもカルキは抜けるようですので、ペットボトルに水道水を入れて、キャップを締めておくと保存しやすいでしょう。

水温を安定させる

カブトエビ日記シーズン2準備編5水温の安定化

カブトエビを飼育する場合は水温計を設置したほうが成功します。

 

なぜなら、カブトエビは水温の変化に弱く、20〜26℃の範囲で水温を調整しなければ死んでしまうデリケートな生きものだからです。

 

直射日光が当たる場所や気温が低い、または高い室内に水槽を置くと水温が変化しやすいのでオススメしません。

 

水温計で水温をこまめにチェックし、水温の変化が少ないかつ20〜26℃の範囲に収まる室内に水槽を設置しましょう。

 

また、「許容範囲の水温だから、昼と夜で水温差があっても良いや」という考えも、飼育失敗の元だと経験上は思います。

 

1度、温度を許容範囲内に収めたら、そこからの温度差は±1℃に抑えるつもりで管理しましょう。

 

その方が、孵化率が上がります。

卵を孵化させる

今まで偉そうにカブトエビの飼育方法を語ってきましたが、管理人はまだカブトエビの孵化を成功させていません。※孵化開始時期:11月初旬

 

ただ、これまでお伝えしてきた方法を守れば、孵化は簡単にできるはずです。
※孵化は簡単ではありませんでした。

 

12月の中旬に、無事カブトエビが孵化しました!感動の初回発見した記事はこちら。

「カブトエビの飼育日記シーズン3 飼育編3日目|ついにカブトエビ誕生!!ここまで長かった・・・。」

 

まれに、キットの卵の状態が悪く、孵化しない場合もあるようです。

 

生物ですので、孵化を保証できないのは仕方ないので、販売元に責任はありません。

 

予めご了承下さい。

 

付属のカブトエビの卵は20粒ほど入っていると書いてあるので、よほどの事が無い限り(寒い時期にヒーターを付けず飼育しない限り)問題なく孵化すると思われます。
※実際に数えたら30粒以上入っているし、それでも孵化しない確立の方が高いです。
間違った情報ばかり書いて申し訳ありません。

エサを与える

カブトエビのエサ

カブトエビの姿が確認できるようになれば、エサを与え始めても良いでしょう。
※経験上、孵化して3日目でもエサを食べません。※食べました。

 

ただ、確認できるとは言っても非常に小さいです。

 

付属のカブトエビのエサは、有る程度の大きさに育ったカブトエビを想定して作られているので、1粒が大きい…。

 

少し砕いてあげて、カブトエビの幼体に与えましょう。

 

しかし、粉状になるまで砕くのはオススメできません。

 

エサが水に溶けてしまい、水質が悪化してカブトエビが死んでしまいます。

 

エサを砕く大きさは、カブトエビの体の半分くらいの大きさで良いでしょう。

 

食べ残したエサは、すぐに回収する事が必須。

 

水質の「変化」に弱い生き物なので、水質が悪そうなので新しい水を加えればいい、という訳ではありません。

 

水槽の水が減ってきたら、少しだけ(最大でも水量の1/3程度)水を足すようにと説明書には書いてあります。

 

エサをあげるコツまとめ
  • カブトエビの形が分かるほど成長したらエサを与える
  • カブトエビがエサより小さい時はエサを半分に砕く
  • エサを与えたらしばらく観察し、食べ残したら即回収
  • 水質の悪化にとにかく気をつける

まとめ

カブトエビのざっくりとした説明から飼育方法までを説明しました。

 

もう一度、カブトエビの飼育を成功させるポイントをまとめます。

カブトエビ飼育のポイント
  • 水温は22〜26℃の範囲に抑える
  • 水温は出来るだけ変化させない
  • 食べ残しは回収して水質を安定させる
  • エサは1日に1回以上は必ず与える
  • 冬はヒーターとサーモスタットを使う

 

以上5つのポイントを守れば、カブトエビの孵化に失敗して、悲しい思いをせずに済むでしょう。
※悲しい思いをする場合の方が多い。

 

また、このブログでは、冬に飼育を開始して失敗した記録を残しています。

 

ぜひ、ご覧になって下さい。どれだけの絶望が待っているか分かって頂けるでしょう。

 

「カブトエビ絶望日記を見てみる」

 

この記事を見て、カブトエビを飼育してみたくなった方は、以下リンクでお買い求め頂けます。

カブトエビを大切に育て、その生態の観察を楽しんで頂ければと思います。

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